周一ぶつぶつ

2016.04.02
「育ちの課題」子どもは「信じるに値する」存在である

当社会福祉法人はおかげさまで来年度創立40周年を迎えます。先代の安家茂美・周子夫妻は昭和29年にあけぼの幼稚園を設立後、働く母親達を応援しようと昭和52年に豊中市で最初の6ケ月児~5歳児60名の民間保育園を創立しました。その10年後には上野西に生後57日目から2歳児まで定員45名のあけぼのベビーセンターを創設し、豊中初の産休開け保育に本格的に取り組み始めます。当時は乳児保育の理論や方法論も確立されておらず、手探りで毎日試行錯誤の連続でした。布おむつが主流で、各家庭から洗いざらしのおむつを持参してもらい、汚れを水洗いして返却していました。洗濯機で洗った後絡みつくおむつを家庭ごとに分けるのにも多くの苦労がありました。保育内容も当時は幼児の保育を薄めたような保育で、食事も一斉にイタダキマスをさせたり、遊びも保育者側から何かをさせるような保育形態で、今から考えると保育者主導で至らなさを感じます。

胎児や乳児の研究が進み、赤ちゃん学や保育方法論を徐々に学ぶにつれ、当法人の保育も徐々に変化してきました。その様な学びの過程で、保護者にも配布しておりますコンセプトブック「あけぼの」という生き方-ようこそあけぼの子育て村への中にもあります「子どもは信じるに値する存在である」への気づきに至ります。赤ちゃんは保護者と別れ、不安を感じるものの徐々に担当保育士にも慣れ、愛着関係を構築し、保護者と同様保育者が自分にとって重要な他者として存在するようになります。

・「いつでも自分の思いを聴いてもらえる」という周りの大人への安心感

・「ありのままでいい」という信頼感

・「やってみたい」「失敗しても何度でも」という意欲

・「優しくされる」ことで育つ優しさと思いやり

・集団の中で「自分も誰かにとって重要な他者になろう」とする利他心

このようないくつかの重要な要素と共に、この時期確実に獲得しなければならない自分に対する意識と自己肯定感の育ちなど、人間形成の確固たる基盤が構築されるのです。

『脳科学からみる子どもの心の育ち』乾 敏郎著に驚くべきヒトの赤ちゃんの能力が記載されています。

・生後40で模倣をする(舌だし、口を開ける、まばたき)

→ミラーニューロンの働き

・生後1ヶ月児に凹凸のあるおしゃぶりとないおしゃぶりをくわえさせると・・

→しゃぶっただけなのに凹凸のある、なしがわかる

・生後2ヶ月で、停止顔よりも表情豊かな顔を注視する→応答的な顔が好き

○養育者の反応や表情が赤ちゃんの感情調節や認知感度に大きな影響を与えることがわかってきています。このような乳児期の丁寧な関わりの次に幼児期の育ちが積み重なります。幼児期はやってみたい、やれそうだ、知りたい、触ってみたいという強烈な「能動性」と、他児との関係において経験するぶつかり合い、譲り合いなどで育まれる「主体性」、そしてみんなと共に楽しむために必要な「自制心」などの非認知能力の獲得が大きなテーマとなります。そして小学校進学と共に、日本人として必ず学ばなければならない基礎的な学力の習得が可能となります。

豊中市には保幼小連絡会(保育園・幼稚園・小学校)という組織が昭和46年ころからあります。毎年数回校区ごとに協議会を開催し、施設の連続性の中で発生するさまざまな問題を協議してきました。近年小学校現場では大きな悩みがあるとお聞きします。それは子ども達が落ち着かず荒れた子も目立ち、担任一人で学級運営することが難しく、学習環境がすkぉぶる難しくなっているというのです。まさに、それまでの家庭や施設での育ちに大きな問題を抱え、乳幼児期の課題が先送りされ小学校に進学している子どもが多くなっているのにほかなりません。

保護者と乳幼児期の施設とが理解し助け合い、共に子どもの育ちを支えなければ将来に大きな禍根を残します。小さな事でも話し合いましょう。どうぞ園をお尋ね下さい。

 

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学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会