学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会
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先日、長崎県にある創成館高校長の奥田修史先生のお話を研修会でお伺いする機会に恵まれました。
内容としては、若くして学校法人を任された奥田先生が(32歳で理事長就任)、生徒数も減り、学校としての偏差値さえも出なくなった荒れた学校をV字回復させたお話でした。警察からはこの学校が無くなれば街の治安も改善するから新入生の募集を今後やめて欲しいとまで言われたこともあったとか。
もちろん現在では長崎屈指の人気校となっていること、そして甲子園にまで出場するようなスポーツでも強豪校にまで変わっていったという数々の取り組みと、趣向を凝らした他との“差別化”への独特のアプローチが盛り込まれた奥田先生の話を聞きながら、このあけぼのほりえこども園が4年前に新たにこの大阪市西区北堀江という地域に誕生してからこれまでの在り方と、これからの在り方について多くを考えさせられるお話でした。
お話の中で、ある女子生徒3名とのエピソードを経て、自分たちの信念を大切にしながら、努力を続ける大人の姿を見せることこそが大切である、と先生自身が気付かされたと言います。それは「本気しか物事を動かさない」という確かな信念となって、その後の創成館高校の変革のための原動力になったことは言うまでもありません。
そして更に、実はこのことは子育てにも通じるものであるというところへ繋がっていきます。大人が全力で生きる姿を子どもたちは日常的によく見ています。そのことをよく理解した上で、子どもたちとどう関わっていくのか。古き良き日本において、職人の世界では「技は目で盗め」などと言われてきた時代もありましたが、今やそのような姿勢では現代の若者への指導という意味ではマッチしない。だから親である我々が日々本気で取り組む姿勢を見せながら、一つ一つのことに言葉を添えていくということもまた、現代の子育てにとっては必要不可欠なものになっているのかもしれません。
負けることが大方の見方であったオーストラリアでのWBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ(動画4:30頃から)に臨んだプロボクサー西澤ヨシノリ氏には、愛娘に対するこの姿勢が溢れ、心を揺り動かされるものがあります。(娘を持つ父なら皆、娘からの「パパ!パパ!」という声だけで感極まるものであるとも思いますが…)
動画URL⇒https://www.dailymotion.com/video/x69g7rc
日々の暮らしの中で、このような劇的な形で子どもたちに本気を見せる機会というのはなかなかないかもしれませんが、家族を持つ親として、子どもたちに心の栄養をもらいながら、目の前のものに本気で取り組んでいく姿勢というのは決して忘れてはならないですね。
あけぼのほりえこども園、そして日本の乳幼児教育の更なる発展のために、私にできる努力を続けたいと思います。