学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会
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児童発達支援事業所【あけぼのミンタラ】が、本日2025年10月1日大阪市西区北堀江の地に遂に開所しました。
これまで大阪市西区であけぼのほりえこども園を運営する中で、あまりにも個別の支援を要する(重度から軽度の様々な障がい)在園児の割合が年々増えていくような印象もあり、職員は配置基準を大幅に超えて配置し、丁寧な対応ができるよう努力は続けてきたこの7年ではありましたが、同時に難しさを感じていたことも事実です。
そのような園児に対する適切な対応とはどのようなものなのだろう。
実際先生たちはとっても頑張っているけど、本当にこの支援の在り方で良いのだろうか。
担任が作る個別支援計画の負担は大きいものの、療育支援という視点で見た時にその専門性は実はそこまで深くなく、一生懸命作った個別支援計画自体の有効性としてはどうなのだろうか。
通常のクラス運営と、それを取り巻く上手くいかない多くの要因にどう向き合っていけばいいのだろう。
このような状況にあって、外部の療育施設に子どもたちは通い、専門的で的確な療育であればその育ちは一定促される実感がある一方で、もしかしたら単に預かってもらっているだけの場所なのではないか?専門性という視点で見た時に、保育士の経験がベースになった、我々と同程度のスキルなのではないか?というような療育にも出会うようになりました。
やっぱり自分たちの園に通っている園児には、とにかく外部の力を借りてばかりではなく、自分たちで専門チームを作って集団生活と個別の療育を通した一つながりの連続した関りを通して、最大限の育ちを生み出したいと思いを募らせること早5年。
なかなか物件が見つからず、というのも大阪市北堀江エリアは、50㎡の賃貸が相場50万円にも迫るようなところもあるエリアで、そのようなテナントでの児童発達支援事業では赤字になる可能性も強く、それだと踏み切れない…。更に、職員間の連携を含め、歩いてすぐの距離感が必須と思っていたため、場所の確保が難航して5年の歳月が過ぎていました。
実はこの5年間、園から2軒隣の空いているのに貸し出していないURのテナント物件を見付けて問い合わせていたものの、「貸せる状況にない」の回答一点張り。とはいえいつかは貸し出すのではないかと思い、粘り強く5年間何度もURに確認の電話を続けてきたところ、なんと遂に昨年12月末にそのテナントを急転直下で借りられることが決まり、そこからは加速度的に準備に邁進することとなりました。
施設名の「ミンタラ」とは、庭を意味するアイヌ語です。あけぼのほりえこども園からは少し離れた立地でありつつ、そこがあけぼのの庭の一部であるという意味を込めてこの名前を付けました。施設のモチーフにはフクロウのデザインを施し、あけぼのと、このミンタラの守り神でいてもらうよう願いを込めました。
市役所20年以上勤務経験有のベテラン児童発達支援管理責任者、小学校教員免許と特別支援学校教諭免許も併せ持つベテラン言語聴覚士、ベテラン児童指導員(この人もまた、保育士資格と児童発達支援管理責任者資格持ち)という最強メンバーにも恵まれ、本日10月1日より主に在園児を(優先)対象とした事業所をスタートさせます。
継続した支援の形がこれからどのような効果を生むのか、本当にワクワクしています。期待に応えられるような施設になるよう、充実を図っていきます。