周一ぶつぶつ

2011.04.05
大阪都市景観建築賞

例年より遅いさくらの開花も、満開となりました。東日本大地震の影響は日を追う毎に困難を露呈し、人間の営みのはかなさを見せつけます。ご冥福、お見舞いを申し上げたいと思います。

ご入園、ご進級誠におめでとうございます。これからの数年間、保護者と手を取り合いながら、子ども達の育ちの環境である「あけぼの学園」を良くするために力を合わせたいと思います。
前年度在籍していた一部の方には学年懇談の全体会で予告しておりましたが、このたび、『大阪都市景観建築賞(愛称 大阪まちなみ賞)』の大阪府知事賞にあけぼの学園が正式に選ばれました。この賞の中では最高の賞です。3月18日に大阪市公館にて表彰式が執り行われ、私たちもご招待を受け参加してきました。
大阪都市景観建築賞という賞が存在したこともご存じない方もおられますでしょう。30年前に創設された、地域の環境に寄与する建築物を表彰する賞です。豊中では1985年第5回に豊中市立アクア文化ホールが、翌第6回に千里緑丘が受賞しています。総じて、大きなプロジェクトや建築物が受賞の対象となっているようです。
このたびのあけぼのの受賞は、地域にある小さな学園の受賞で、大きな驚きがあったようです。単に建物だけが対象になったわけではなく、緑の環境と、伸びやかな子ども達のはぐくみをお認めいただけたことは、私たちにとっても、大きな喜びでした。
審査員の方々が審査所感を述べられています。一部ご紹介いたします。
【天野直樹氏】
認定こども園あけぼの学園は、建築という『もの』を作っているというのではなく子どもの暮らしという「こと」を作っているという意味で書類や写真では表現できないし審査もできない。建築なり都市が『ファインアート』としてよりも「関係性」の中で語られるようになって久しいが、本年は如実にそのことを印象づける審査風景であったように思う。
【中嶋節子氏】
低酸素社会、循環型社会への移行の試みが、さまざまなレベルで進められている。そしてその先には環境共生型の生活スタイルの定着が目指される。こうした地球規模の動きが、街並み景観を少しずつ変えはじめていることを今年の審査では感じた。認定こども園あけぼの学園は、外部の自然環境が子ども達の生活空間とさまざまな工夫によって結びつけられる。まさに森の中の小さな人の環境共生住宅である。ここを巣立った子ども達は将来どのような環境をつくるのだろうか。
【夏原晃子氏】
認定こども園あけぼの学園は2006年に創立50周年プロジェクトをスタートさせた増改築には50年を経た樹木を十分に受け継ぎ、子どもののびのびとした活動が生活の中に活きている。ここから巣立った子どもは自分の子どもにも同じ経験をさせたいと願うだろうと想像する。

この賞に恥じることのないよう教職員一同これからも楽しく環境教育を進め、明日を担う子ども達と共に育ち合いたいと思います。

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学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会