周一ぶつぶつ

2013.09.02
子ども審議会VOL:1

安家周一
早めの梅雨明けでした。ことのほか暑い夏が続いています。雨の降り方も、亜熱帯地方のようで、もはや温帯気候の国ではなくなったようですが、元気な子どもたちと、夏を乗り切りたいと思います。
7月16日豊中市子ども審議会が開催されました。有識者、保護者代表、各種施設代表行政関係者など、20名ほどの構成人数で、これからの豊中市の子ども施策を考え合う会でした。そのご報告を兼ねて、考えを述べたいと思います。
この豊中市子ども審議会ではこれからニーズ調査を行い、保育や留守家庭児童における今後の需要量を調査します。加えて市独自に保護者にヒヤリングも行い保護者の願い(子どもの願いではない)を把握します。その後、保育所の入所数や学童保育の人数などや質が話し合われます。
私はこの手の審議会に複数参画させて頂いていますが、いつも疑問に思うことが、子どもの人権は置き去りにされている、と言うことです。朝7時から夕方7時まで、同じ施設に11~12時間留め置かれている子どもの精神状態を心配しているのです。保育士は一生懸命環境を整え、頑張るのですが、残念ながら、同じ敷地内では自ずと限界があります。
少し早めの迎えの後、家の人とお店屋さんに買い物により、あれがおいしそう、これはどうかなどと話しながら買い物を済ませ、家路を急ぐ。子どもにとってどれほどの安らぎと学びがあることでしょう。毎日、家と施設だけの生活では、経験できることに限界があります。小学校低学年までの10年間、そのような生活を送っている子どもが日本には多く存在します。多種多様な人との付き合い、社会でのマナーや交通ルールの習得、あうんの呼吸などの学びが不足します。
低年齢の子どもは「私は10時間以上施設に留め置かれるのは嫌です」と主張することはありません。その時代の大人が、子どもを主体に、施設保育の量と質を考える必要があります。今後審議会の様子も含め、ご報告させて頂きます。

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学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会