周一ぶつぶつ

2017.03.23
保育士不足

「保育士不足」

理事長 安 家 周 一

大型連休を目前に、こいのぼりが似合うさわやかな新緑と風の薫りに四季の移り変わりを感じます。3月の卒園・修了の子どもの姿に涙し、ほっとする間もなく新入園児の受け入れ。毎年のこととは言うものの息つく暇ない時間の流れに心が折れそうになることもありますが、職員は心を奮いたたせて新年度に挑んでいます。

「保育士が不足している」という報道に接することが多くなりました。毎年数万人の保育士が全国各地にある養成校から卒業してきているにもかかわらず、不足しています。待機児解消のための保育所増設も原因の一つですが、退職者が多いことや、いったん退職すると、なかなか保育園に戻ってこないことも大きな要因です。このように人材が不足する中で、園児の重篤な事故も全国で年間100件を上回る勢いで発生します。生育過程における発育の遅れに加え育ち忘れなど経験不足による怪我、保育担当者の経験不足による伝達ミス、誤飲誤食による事故なども多く見られます。

以前に比べて保育者に求められる専門性は格段に高度になりました。アレルギー対応、特別な支援を要する子どもを包含する教育、厳しい生活を余儀なくされる家庭支援などニーズは多様です。あけぼのファミリー(あけぼの学園、あけぼの事業福祉会傘下の7施設)は職員採用などを合同で取り組むなどで良質な保育者を確保できている状況ですが、特別支援児の非常勤加配者などは現在も不足しています。

いうまでもなく子どもは宝、子どもは私たちの夢です。保育の仕事はその子どもの将来にとどまらず、未来を支える人材を育てるという重要な仕事です。もっと魅力的な仕事場になるようみんなで努力します。皆様方の「先生、いつもありがとう!」の声援が担当者たちの最大の栄養となります。一声よろしくお願いします。

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学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会