周一ぶつぶつ

2019.10.26
ラグビーワールドカップ2019にみる多様性

2019ラグビーワールドカップ日本大会の決勝リーグが進行中です。無念ですが我がJAPANは敗退しました。しかし過去に少しラグビーにかかわり、平尾選手などのプレーに魅了された経験からしても、このたびの快挙には驚かされました。猛練習とONE TIEMがもたらした快挙です。

ラグビーは19世紀イングランドのラグビー校で、サッカーゲームの最中に、選手がボールを持って走り出したのが始まりと英語担当恩師に教えていただいた記憶があります。〔なぜかその当時のことは鮮明に記憶にあります〕4~5年前、海外渡航便機の中で見た「インビクタス」クリント・イーストウッド監督の映画が長い間忘れられないでいました。南アフリカでは植民地政策時代、ラグビーは白人のスポーツとされていたとき、第3回ワールドカップ南アフリカ大会が開催されました。アパルトヘイト(人種隔離)政策の撤廃後に初の黒人大統領であるマンデラ大統領の下で、白人、黒人混合ティームが編成され、苦戦の末優勝を勝ち得た映画でした。長い人種差別政策に光が差し、白黒関係なく国民が一つになった瞬間を描写しており、機内でしたが嗚咽を隠すことができないくらい感激したことを覚えています。

2018年日本の出生数が90万人を切った、との報道に触れました。少子化ではなく少子の国、日本です。過去270万人が生まれていた3分の1の数です。今のところこれからの少子の時代、高齢者の医療福祉や障碍者、貧困な人たちを支える政策や社会構造がまったく見えません。しかし、ラグビー日本代表メンバーを見ていて、多くの国の人と共に国づくりをする、このような構成の日本社会になっていくのではないのか、いや、このような日本になることが必然なのではないかと考えました。

多様な人種、文化、価値、宗教、習慣そして能力を認め合い、互いを尊重する社会が目の前に待ち受けています。このような社会で自分らしく幸せに生きていける人間は、主体的で、対話的、能動的で多様性を受け入れられる人でしょう。今年の運動会でも、頑固な子や障碍を持つ仲間をクラスの仲間としていかに輝かせることができるのか、誘い掛け、悔しがり頭を悩まし話し合う姿に未来を見た思いがします。            参考(朝日新聞2019,10,22朝刊記事)

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