周一ぶつぶつ

2021.09.29
幼小の接続 スタートカリキュラム

日本の国では、満6歳を迎えた翌春から小学校に進学する義務が課せられています。イギリスなどでは、親が小学校に行かせたいと思ったときに、受け入れる義務が小学校側(国)に課せられているのと対照的です。そして学年の進級試験で、成績によっては留年することもあるなど、大きな違いがあります。

日本では5歳児の春からカラフルなランドセルを選んだり、勉強机を整えたりする時期に差し掛かり、親も子どもも期待に胸を膨らませます。初めて子どもを小学校に送り出す保護者は、何かと心配な事も多くあることでしょう。

2018年小学校学習指導要領が改訂されました。その際に、幼児教育から小学校に引き継がれる共通の考え方が「スタートカリキュラム」という名称で整理されました。大まかにいうと、保育者と小学校教師が幼児教育で大切にされたあそびと生活を小学校1年生のスター時期にお互いに理解し合い、接続期を丁寧に大切にすることが明確にされました。

幼児教育はそれぞれの子どもの発達をよく観察し、ねらいに基づいて様々な環境を構成し、豊かな遊びを手段として学びますが、子どもによっては早くから文字数に興味のある子もいる一方、虫博士さながらの子もいます。てんでばらばらの興味と獲得している知性の子どもたちを、小学校になったからと言って、急に45分間机に縛り付けて、文字、数を教え込まれることには無理があります。まずは、担任の先生と、「好きという関係」を構築することが何よりも大切です。子どもは好きな人からしか学べないという特性が備わっています。

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学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会