学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会
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コロナで気が滅入りそうになる瞬間が多々ありますが、園内に入れば子どもたちがいつもと変わらぬ遊びを繰り広げています。もちろん様々なことに注意したり、今年に限ってはできなこともいくばくかありますが、それでも目の前に居る子どもたち自身が学びを深める遊びの本質は変えるべきではないし、いかにこれまで通りに近い環境の中で豊かな遊びを展開していけるかを模索し続けています。
そんな中、サザンオールスターズでもウルフルズでもなく、あけぼのほりえこども園「にじいろコンサート(俗に言う音楽会)」のライブ配信が無事に終了しました。例年通りの行事の形態であれば、大勢の保護者の方がホールに一堂に会し、ある種の圧迫感さえ感じるステージの上で、子どもたちが何とかこれまでの取り組みを表現するということが当たり前でした。もちろんその緊張感からもじもじしたり、わざと“ちょけて”見せてその緊張を紛らわせようとする姿が見られることもまた、子ども達自身の一つの表現として保護者の皆さんには受け止めていただいていました。
一方で、今回初めて行事をライブ配信で行うという試みは、できる限りカメラの向こう側の観客を意識するという難しいことを、保育の中で子どもたちと何とか共有しつつ、ある意味自分たち以外がいない、誰かに見られているという強いプレッシャーを感じすぎない空間の中で、いつも通りの姿がステージの上で見られたことは収穫でした。張り切り過ぎず、緊張しすぎず、それでいて本番という意識で臨みつつ、いつも通りに楽しむことのできる雰囲気の中で、担任との関係性の中で組みあがった音楽活動としての表現遊びを保護者の方にも共有ができたのではないかと思います。
コロナの状況によって6月から始まった今年度、登園が始まった後でも続いた歌うことへの制限なども乗り越えながら、何とかそれぞれの子ども達に音楽の楽しさを感じてもらうことができるように努力してきたクラスの担任は元より、普段から各クラスのクラス運営がより豊かで実り多くなるように先回りをしながら保育を支える担任以外のフリーのスタッフたちの頑張り、そしてその中でもこのライブ配信を問題なく成功させた園の下の力持ちに徹したスタッフの努力には脱帽です。
コロナウィルスというピンチをチャンスに変えて、新しいページをこじ開けました。これまで通りに守りたい教育・保育の本質を、これまで無かった発想で突き進むいい機会となりました。職員一同力を合わせて次のステップを模索しながら、新たな可能性に挑み続けます。