園の下の力持ち

2024.09.01
コメがない

2024年1月1日の能登半島地震を皮切りに、8月20日までの間に日本では震度5弱以上の地震はなんと26回も起こっています。そんな中での8月8日、宮崎県で震度6弱の揺れを観測したマグニチュード7.1の地震で、気象庁は南海トラフ地震の想定震源域では大規模地震が発生する可能性が通常時と比べて高まっているとして臨時情報を出しました。
これまでずっと「いつか来る」と言われ続けてきた南海トラフ地震への危機感が、日本中で一気に高まったことは間違いありません。備えあれば憂いなしです。

我が家では家族4人で毎日平均2合~3合程度のお米の消費があります。
私自身、朝はお米と決め込んでいる程のお米党で、パンはほとんど食べません。
そんな我が家の米櫃のお米の残りがかなり少なくなってきました。

ということで何の気なしにスーパーまでお米を買いに行ったところ、普段は所狭しと置かれているお米の陳列棚はすっからかん。棚の張り紙には「次のお米の入荷は未定です」と書かれているではありませんか。慌てて近くのスーパー、リカーショップ、食料品も扱うホームセンターなどを数日間駆け何店舗も回り、やっとお米を発見!そのお店は2キロの袋での販売しかないようでしたが、非情にも2キロのお米の前に貼られた張り紙には「一家庭一袋まで」とあります…。とはいえ背に腹は代えられないと何とか2キロのお米を購入しました。
無事に2キロのお米を手に入れることができたので、自宅に持ち帰り米櫃に入れた途端、家族みんなが「2キロってこれだけ!?」と言うほどわずかな量。何日この量で乗り切れるのか…と不安になるほどです。更には、念のため我が家も水のストックを用意しておこうかなと飲料水の棚へと歩いていくと、2リットルのミネラルウォーターの棚も同じ有様。突然町から米や水が消えていました。

今回の臨時情報を受けて、それぞれの家庭で十分な備蓄としてお米を調達しようという考えが一気に噴き出し、さらに米の不作も手伝って結果としてお米が町から消えました。食べ盛りの子どもがいる家庭、そもそも家族の人数が多い家庭など事情は様々ですが、オイルショックでトイレットペーパーを買い溜めした時代なんて気が知れないなどと到底思えないような事態に非常に戸惑いました。そしていつ来るか分からないから、常に備える。そのことが本当に大切なんだと改めて感じる一件となりました。

乳幼児施設で沢山の小さな子どもたちと生活する私たちは、防災に対するアンテナを高く保ち、日頃から臨場感を持って訓練を行い、救える命を確実に救うことができる意識の高い取組が必要であると考えています。そのような考えの下で、当園は乳幼児施設で全国唯一のSPS(セーフティープロモーションスクール)認証園として、日々の防災への取り組みを徹底して行っています。(とはいえ自身の家庭の防災への備えの見直しは少し必要そうです)

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学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会