園の下の力持ち

2025.01.01
己を超えていく

新年あけましておめでとうございます。
今年も細々とではありますが、こちらのブログも頑張って続けていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年4月1日に開園したここあけぼのほりえこども園も、開園から6年目の一年を残すところ3か月となりました。2019年にまだ立つことさえ、話すことさえできないままに0歳児で入園してきた子どもたちが、最終学年の年長として羽ばたく記念すべき年です。
できるようになったことが増えたとか、身体が大きくなったとか、自分の想いを言葉で伝えられるようになったとか、お友達が増えたとか、もちろん親として感じられる我が子の成長は親として大変に嬉しいものであるでしょう。
そんなことを考えていた時に、どこかで見かけたこの言葉。

できることが増えるのが子ども時代。

できないことが増えていくのが大人時代。

いつまで経っても慣れないのは大人時代。

できることが増えていく子どもたちを見てその成長を喜んだり、感動したりする機会は、子育てをしている親心へのサプリメントのように感じることがあるかもしれません。
でも、よく考えてみたら大人になったらできないことの方が増えていくわけですから、自分との違いが広がっていく成長段階を持つ存在のそばにいることで、親である我々にも何らかの影響があることは間違いないのではないでしょうか。少しでも、今からでもできることを伸ばしていく努力が大人にも必要なのではないか、と。

自分は40台半ばに差し掛かっていますが、我が家の下の子はまだ2歳前。この言葉で指すところの“大人”が何歳ごろを指すのかはそれぞれの物事に対してだとは思いますが、動体視力も明らかに落ちているし、老眼も強まってきているし、肩も上がりにくくなってきているし…ということで、加齢に挑んでいく必要を感じながら、自らの心と身体に問いかける(そしてお金が掛からない)ジョギングを続けています。
ジョギングを始めて3年半。12キロ以上走ったことがありませんでしたが、2024年12月15日日曜日。いつも通り夜明け前に自宅を出て走り始め、何を思ったのか21.225キロ(ハーフマラソン相当)を1時間40分で完走。なんだ案外あっけないな…などと思ってしまったのが勘違いの始まりで、ではフルマラソンとはどんな世界なんだろう、自分には果たして走り切れるのだろうかとぼんやり考え、すぐにエントリー可能なマラソン大会へエントリー。2024年12月28日土曜日に”淀川走り納めマラソン”なる大会で人生初のフルマラソンに挑戦しました。
過去に経験のないこの挑戦と経験は、苦痛と苦しさ、そして何より精神力を大きく試される経験でした。42.195キロの中に、人生が凝縮されているといっても過言ではなかった気がします。経験した人にしかわからない、経験したことのある人にしか見えない景色がある、とはこのことでしょう。何度も心が折れそうになる瞬間があって、それでも強い気持ちで一歩一歩を進める先にゴールがあると信じて走り続けました。
結果、42.195キロを何とか3時間22分59秒で完走しました。
ゴールテープを切った瞬間には、不思議と達成感というものは大きくなく、ただただ苦しさと痛みから解放されたという安堵の気持ちでいっぱいでした。そしてもちろん、その後数日間、身体の様々なところが痛く、まさに精魂尽き果てた、消耗した年末を過ごしました。

アメリカメジャーリーグで1年目から飛躍的な活躍を見せた、シカゴカブスの今永昇太という選手がいます。別名投げる哲学者。その彼が、初めてのMLBのシーズン後にこんな言葉を残しました。

「人生に二連敗はない。挑戦した時点で一回勝っている。」

この言葉に背中を押されながら、今年も様々な挑戦を続けていきたいと思います。
皆様にとっても充実の2025年になりますように。そして子どもたちにとってさらに豊かな育ちが守られ導かれる、そんな一年になりますように。
是非一緒に素敵な一年にしましょう。

ページの
先頭へ

学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会