遊びの匠

2019.05.25
自分達で決めたおたキャン!

若干サボっていました。もうしわけありません。

久しぶりのブログアップです!

昨年までは能勢の野外センターで行っていたお誕生児キャンプですが、今年からは幼稚園で行うことになりました。

昨年までは目的地も能勢と決まっているので、保育後バスに乗って能勢に向かい、着くと少し遊んで夕食の準備という具合に出来上がったスケジュールに沿って生活を進めていました。

しかし、今年は幼稚園で行うにあたり事前に職員で話し合った結果、実際に参加する子ども達が”おたきゃん会議”を行い、自分達の”いきたい”、”やりたい”、”たべたい”、”つくりたい”を写真で持ち寄り、話し合い、自らスケジュールを決られるようにするということになりました。

そして、おたきゃん会議当日。子ども達は各クラスの担任と事前に話し合った、行きたい場所、やりたいこと、食べたい、作りたい物を写真にして持ち寄り会議がスタートしました。

子ども達から出た行きたい場所は「公園でお花畑を見て、うんていで遊びたい」「魚釣りをして(さめを釣る)、水遊びをする」「虫探し」そして、先生からは「こいのぼりを見に行ってみる?」と季節に合わせた活動の提案もしてみました(完全にスルーでしたが)。話を進めていくと「花畑なら万博にあるで!」「万博いいやん!うんていないけど太陽の塔あるし!」「虫もおるで!」と複数のプランが混ざり万博案が盛り上がります。さらに、家族で万博に行ったことのある女の子が「木の迷路あるよ」と伝えると「うおーー!めっちゃやりたい!絶対万博やん!」と9人中8人が万博推しに(ここまでくるのに40分以上はかかりましたが)。

しかし、どうしても「魚釣りがいいねん!釣れたらすしも作れるし、焼いてもうまいで!」と自分の想いを諦められず、必死のプレゼンを行う1人の男児。それでも万博派の意志も固く話し合いは一向に進みません。

『それじゃ食べたい物先に決めようか?』という保育者の言葉で食べたい物を決めることに。

「ポテト!」「ラーメン!かた麺で!」「すし!」「カレー」「俺食ったことないからデザートはパフェ!」とアイディアが出た中で、最終的に決まったのはなんと「ポテト!」。初めてみんなの意見が一致し歓声にも似た雄叫びがあがりました。しかし、次の瞬間「めし、ポテトだけ?」と呟く子ども達。『だってみんなで決めたんやんな?(保育者)』「でも少なくない?」「最悪や」とうなだれていると、一人の女の子が「ポテトと何か他の物にしたらいいやん」と神の一声。「じゃーラーメンとポテトにしよう!」「最高や!かためんで頼むで!」と皆の気持ちが一つになった充実感をぐっとかみしめるように子ども達の笑顔がはじけました。

そして、ここで驚いたのはさっきまで「絶対釣りに行く!」と譲らなかった男の子も「俺の食べたい物に決まったから、万博でいいわ!」と活動も大決定!見守っていた保育者も『こんな決まり方あんねんな笑』と新たな発見がありました。

行く場所、作る物が決まってからは、保育者が話し合いを重ね、子ども達の”やりたい”を実現する為に準備を進め当日を迎えました。

当日の様子は写真でどうぞ。

皆さんは自分のやりたいことが他者に認められ実現することに喜びを感じますか?私は自分のアイディアや想いが認められ実現していくことに大きな喜びを感じます。

私の通っていた小学校の修学旅行は行き先や泊まるところなど全て子ども達が考え行うというスタイルでした。当時を振り返ると私達のアイディアが周りの大人に認められながらプランが決まっていく事や自分達の想いに大人も一生懸命関わり実現していくことがとても嬉しく、大人になった今でも強烈な思い出として私の中に残っていますし、私が社会人になり、とても重要なスキルと感じる”自分の想いを主張すること””他者の意見を聞くこと””チームとして1つのことを成し遂げること”などの基盤になっていると実感しています。

そして、今回のお誕生日キャンプを行うにあたって職員が大切にしたのは、子ども達の”やりたい!”を実現させてあげること。子ども達の想いにあけぼのの大人が全力で関わり、一緒に考え一緒に楽しむこと。

キャンプが終わり、帰るとすぐに爆睡だったと話す職員のがんばりと想いが届いてるといいな♪

今年度後五回あるお誕生日キャンプ。どんなプランが出てくるのか今から楽しみです。

 

 

 

ページの
先頭へ

学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会