遊びの匠

2019.11.16
ぶつぶつの鳥肌(さぶいぼ)がいけている理由

皆さん少し寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか?

ブログも冬の到来と共に更新頻度が寒くなったと言われないように努力を続けないと!と感じる今日この頃です。

さて、寒くなってくると必ずと言っていいほど話題に上がることがあります。それはあけぼのの大切にしている「薄着」に関することです。

あけぼの幼稚園は1953年の創立以降「はだか(薄着)保育」を大切にしてきました。しかし、今の園長の考えや時代の変化、さらには平成元年の新ユニフォーム導入に伴い裸ではなく薄着での生活にシフトしてきたのです。

まだ昭和の時代の園のパンフレットがこれ↓現代であれば突っ込みどころ満載なような気もしますが・・・(個人的には大好きです)。

では、なぜあけぼのでは「薄着保育」を大切にしているのか。

それはもちろん「子どもはこうだ!」みたいな園や保育者のエゴではなく、子どもの発達や成長を最大限に伸ばすことを目的としています。

「でも、実際薄着で生活する教育的価値って何なん?」てなりますよね。

まず初めに、乳幼児期には人間の生まれ持った様々な力の基礎を培う時期であることは何度もご説明しているとは思います(人間の脳に至っては個人差はあれど3歳までに約80%発達すると言われています)。

そんな乳幼児期は人間の暑さや寒さに対応する力(体温調整機能)も著しく発達する時期であり、寒いからといって厚着をしてしまえば、皮膚が気温を感じ、血管を拡張、収縮し体温を調整する力など育つものも育たないのはご想像の通りです。

題名にもある「鳥肌」そう関西で言う「さぶいぼ」。あれは本能的に毛穴を閉じて体温を外に逃がさなくしている状態で、身体が気温に対応している「いけてる(良い)」ことなんです。子どもが「さぶいぼ」の状態であれば、体温調整機能がぐいぐい刺激されている証拠ですので非常に重要な事です。私はそれを「さぶいぼ力」と呼んでいます。

少々ふざけてしまいましたが、薄着で生活することで自律神経のバランスが整い免疫力が高まるとも言われていることから風邪の予防=厚着ともならないようです(私の経験上、薄着で生活している子どもが風邪をひきやすく、休むということは一切ありません)。

むしろ、最近では大量の電化製品から発せられる電磁波の影響で自律神経が乱れ体調を崩す事例が急増しているという説もあります。アーシング(裸足)と薄着。つながります。冬の保育参加やお迎え時に裸足と薄着。悪くないと思います。

話は変わって、我が国日本には幸いなことに四季があります。日本の夏はしっかり暑く、冬はしっかり寒い。その中で育つ子ども達はある意味幸せです。

余談ですが、スポーツの世界でも寒いエリアのヨーロッパ諸国のチームが南米など暑い地域(また、アフリカのチームなどその逆もある)での国際大会で体温調節がうまくいかず本来のパフォーマンスを発揮できないという話はよくあります。それは、自分の身体が経験したことのない気象状況下で体温調整機能が対応できないからなのでしょう。

そう考えると、この恵まれた環境(国)で暑い時期にはしっかり汗をかいて汗腺を鍛えることや、寒い時期に薄着で生活してぶつぶつの「さぶいぼ力」を発揮することで本来人間が持つ体温調節機能を最大限に引き出すことができるのではないでしょうか。クーラーや暖房機器、衣類の発達に何も考えずに乗せられているのであれば、少し立ち止まって考えることも必要なのでしょう。

それがあけぼののコンセプトでもある「自然を生きる 不便、不足、不快、不潔からの学び」にもつながります。

築山ができてすぐに「子どもが水遊びやめないのでいつ声をかけたらいいのかな?」という保育者の悩みをよそに、今ではほとんど誰も水に入っては遊ばないようになっています。そら寒かったら入らない、楽しくない。当たり前のようですが、子どもは自分が一番楽しい方法を知っています。ですので、寒い時期には本能的に身体を動かして身体を温めるでしょう。

保育者として固まって寒そうにしている子がいれば「服を着たら?」よりも「一緒にお外で身体動かそう?」と提案したいなと常々思っています。

基礎体温が大人よりも高い子ども達ですので、寒さの感じ方も大人の感覚を当てはめないようにしたいものです。1番身近な大人である”親”の意識や声掛けの重要さと2番目に身近な大人の私達”保育者”の意識やロールモデルとしての振る舞い、そして声掛けが未来をたくましく生きる子どもを育てるんでしょう。その為には園と保護者の共通の意識がとても重要ですね。

別に根性試ししているわけでもありませんが「薄着保育」の意味・意図を理解した上で「寒いからトレーナー着せてください」ではなく「寒いから薄着で活動的にお願いします!」に教育的価値を置き未来を見据え”今しかできないこと”をより大切に保育していきたいと思います。

35歳宇和田修一先生は今年度はずっと半袖、半ズボン宣言をしていました。保育者として頭が上がりません。

しゅうせんせい!匠も可能な限りは(2学期終わりぐらいまで)ついていきます!

注:今年はまだあんまり寒くないので写真は去年度の冬のものを使用。

ページの
先頭へ

学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会