園の下の力持ち

2024.07.01
桃の話第二話

昨年度、少しでも一つ一つの桃を甘く大きく育てて園の子どもたちに食べてもらいたい!と間引きをした後の悲劇により、誰も一口も食べることのできなかった園庭の桃。(詳しくはこちら⇒桃の話第一話

今年は、リスク回避すべく思い切って間引くのをやめ、小さくてもとにかくたくさん実をつけて少しずつでも桃を多くのこどもたちに感じてもらおう…と思って早1カ月。
毎日子どもたちから
「そろそろ桃食べられるんじゃない?甘い匂いがするよ!」
という報告を受けつつ、
「もうちょっとしたらすごく甘くなるから、それまで待っててね!」
と切り返しながら、20個近くもついた小桃を、どんな展開になるのか毎日ヒヤヒヤしつつ、青いネットを被せてじっくりと育てていきました。

いくつかの桃はアリやハチが臭いを嗅ぎつけてネットを潜り抜け、美味しそうに食べてしまっていましたが、それでも子どもたちのこぶし大の桃が沢山取れました。

収穫を目前に木の根元に落下していた二つの桃をどうしようかなぁと拾っていると、忍者のようにするりと近くに集まってくる嗅覚の良い数名の子ども達。今落ちたばかりだから他の桃と合わせて食べる時用に一旦冷蔵庫保管でも良いけど…せっかくだから…ということで、その場で皮をむいて少しずつ切り分け、それぞれ口に放り込みました。

「あまーい!」
「おいしい!もう一回!」

「いやいや、今日は1人一回までね」
という押し問答の後、再びチャンスがこぼれてこないかひたすら私の後に続いてどこまでも付いてくる子ども達。美味しくできたんだなぁと喜びもひとしお。

さて、冷蔵庫でしっかり冷やして食べごろになった桃を、今年はたっぷり子どもたちと楽しみたいと思います。

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学校法人あけぼの学園/社会福祉法人あけぼの事業福祉会